ものみの塔 2014年11月1日号「サタンは実在する?」を読む
ブログを立ち上げてから、やっと本題に入ることができました。
「サタンは実在する?」
このタイトルだけで「うわー」と引いてしまう人も多いでしょう。
それでも「もしかしたら・・・」と不安を覚えて勧誘員(その時彼らは自分のことをエホバの証人だと明かさないかもしれません)に尋ねてしまうかもしれません。
まあでもとりあえず雑誌を読んでみましょう。
読む前にひとつご忠告を。
「雑誌に書かれている」からといって本当の事が書かれているわけではないですよ。
これはどんな本でも雑誌にでも適用されることですが、根拠のない記述は盲目的に信頼してはいけません。ちょっとひねくれた目で見るくらいの方がよいと思います。
「ものみの塔」をお持ちの方はそれを開きながらブログを読んでみてください。
お持ちでない方は、あまり開いて欲しくないのですが、HPからものみの塔2014年11月号をダウンロードしてからPDFリーダーで開いてください。Web上で開くと参照ページが違っているかもしれませんのでご了承ください。
もうひとつ。
自分の姿勢として、中東神話に書かれているある文(聖句と言うんですかね)について、「他の書にある文はこうだ」というツッコミはしないつもりでいます。
理由:中東神話をあまり読んでいないから(突っ込まれても返答できない)
突っ込むのはそんなことではなく、中東神話を抜きにして、どれだけ雑誌の内容に疑問や矛盾があるか、という所です。
小中学校の国語のテストに出た読解問題を解くつもりで突っ込んでみたいと思います。
では参りましょう。
ものみの塔11月1日号を読む
P4
2段7行目
「思い起こしてください・・・その誘いは、サタンが実在者でないとしたら意味を成さなかったはずです。」
ということは、サタンさんが話をした時点でサタンが世界の支配権を持っていたということですか。
エホバさんは世界の支配権を持たず、無力な役立たずだということなんですかね。
「しかも、イエスはサタンにそのような大きな権威があることを疑問視しませんでした。」
イエスさんもサタンさんが世界の支配権を持っていると認めていた、ということになる。言い換えれば、エホバさんが世界の支配権を持っていなかった、ということになる。エホバさん、権威ないなあ。
P5 1段22行目から1段最後まで
「それでも・・・実在しているはずです。」
この理由が、
「もしヨブが実在の人物でなく、サタンからの攻撃も作り話にすぎなかったとしたら、模範としてのその例にはほとんど力がないでしょう。」というのは理由になっていない。
世界にたくさん存在するおとぎ話は本当の話ばかりではありませんが、生きていく上で重要な教訓を与えてくれるものが数多く存在します。価値のあることが書いてあるからと言って、書いてあることが実話かどうかは分かりません。
同1段34行目「ノアやダニエルと同じくヨブも・・・迫害したその者も、実在しているはずです。」
ヨブが実在の人物なのであれば、という前提で、迫害した者も存在するとあるが、ヨブが実在の人物であるという証拠になっているわけではない。「はず」という言葉は「信じたい」という気持ちを表すものであって、「そうである」という断定ではない。
同2段1行目
「以上の事柄からして、聖書がサタンを実在の霊者として示していることは明らかです。」
何も明らかではありません(上述を参考に)。中東神話(聖書のこと)だけでなく、中東周辺の複数の歴史書を調べて記載を挙げてから実在を示してください(あたしゃ調べていませんが)。
同2段10行目
「サタンと悪霊たちーが、突然、天から地に追い落とされました。どんな結果になったでしょうか。」
ということで例が挙げられているが、
これらがサタンさんと悪霊さんたちが地に追い落とされた結果とする理由は何か。サタンさんの「犯行声明文」が統治体に送られてきたりしたのか?
この後、もろもろ「増加している」という表現をしているが、暴力行為自体は紀元前から常に続いてきている。
もちろん暴力をなくす努力が払われているのは確かだが、それ以上に暴力をふるいたくなる要因が増えてきている(貧富の格差、民族自立、民族間のあつれき、国と国の間の経済問題その他)。
多くの親が心霊術の危険について心配しているかどうかは疑問だし、オカルトを特色とした娯楽が増えているかどうかも分からない。むしろオカルトに近い宗教が増えてきている気がします。
悪いことが増えている原因がサタンさんにあるような書き方をしていますが、要因はそうじゃないでしょう。まずそちらを調べないと。
安易にサタンさんのせいにするのは、サタンさんがいるとすればぬれ衣ですよ。名誉毀損で訴えられますよ。サタンさんがいないから訴えられないと思って好き勝手言ってんでしょー。
P6
全体を読んでみて思うのは、一酸化炭素が正に気の毒。生物にとって毒になるからと悪者(サタンのたとえ)に仕立て上げられてしまいました。
まえがきを飛ばして1段1行目
「サタンは一酸化炭素と同じように、目に見えず気づきにくい存在であり、非常に危険です」
「サタン」を「エホバ」にしてもほぼあてはまります。「非常に危険です」という部分もですが。
ちなみに「一酸化炭素」を「二酸化炭素」「窒素」にしても「目に見えず気づきにくい存在であり」ます。
さて、神の備えを持たない人はどうしたらよいか。
まず現実に起こりうる一酸化炭素中毒に対しては、厚労省のHP
職場のあんぜんサイト:一酸化炭素中毒(CO中毒)[安全衛生キーワード]
を参考にすると、
「火気(ストーブとかですね)や内燃機関(燃料を使用する発動機や発電機ですかね)を使用する際は換気を十分に行うこと(後略)」ですね。
これをエホバの証人の活動にあてはめてみると、
「新世界訳聖書やものみの塔聖書冊子協会の出版物を使用する際は換気を十分に行うこと」となります。おっと後半がそのままじゃないか。
換気というのは窓を開けて新鮮な空気を取り入れること。身の回りにある同じものだけを循環させていると中毒症状が起きる、ということになる。だから(知識の)窓を開けて新しい空気(他の本や情報)を入れること、だと自分は思います。
ちなみに一酸化炭素中毒の症状は、軽度の頭痛や吐き気などから始まり、その後、昏倒、致命傷に至るそうです。後遺症として知能の低下や記憶障害、感覚異常、行動異常などが報告されている、とのこと。
「まさか」と思う状況で発生する一酸化炭素中毒の怖さ | SAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン] | 日経BP社
ものみの塔の出版物ばかり読んでいる方、思い当たる中毒症状はありませんか?
ちなみに2000年~2009年にかけての劇物などの事故状況報告はこちら
http://jsct.umin.jp/pdf/cyudoku_tohkei_shiryou_1.pdf
P6の挿入写真は一酸化炭素を避けるために家から逃げ出してる人達を表現しているんだと思いますが、「それを感知するのは非常に困難です。無色無臭なので、人は気づかないうちに犠牲になっていまいます。」
でしたよね。これはモデルさんの演技に難ありですね。
自分がお題をつけるとすれば、
「日本人留学生が部屋でくさやを焼いた臭いが住まいに充満し、たまらず逃げだすホームステイ先の家族」
といったところですかね。
P6後半は中東神話からの引用ばかりなので飛ばします。
P7
5行目
「心霊術関係の物品や慣習は、無害に思えるものでさえ、悪霊的な影響を及ぼす場合があります。ですから、生活の中からそのようなものを締め出すのは、非常に重要なことです。」
「場合があります」なので、それほど重要なことではないと思いますがね。
重要なことは、心霊術関係の物品や慣習が自分にとって必要かどうか、危険かどうか判断する能力だと思います。
11行目~17行目
ロヘリオが50歳になるまで悪魔の存在を信じていなかったのは、悪魔の影響力の犠牲にならなかったからじゃないですかね。むしろ中東神話を知ったおかげで、いるかどうか分からない悪魔さんを気にするようになり、不安が増すかもしれません。ちょっとお気の毒な気がします。知らぬが仏。
28行目
「いずれは「サタンなど存在しない」と本当に言える時が来るのです。」
すでに自分には来ています。言いましょうか。
「サタンなど存在しない」
ついでにもう一言
「エホバなど存在しない」
あー終わった・・・
メイントピックについて書けばとりあえず満足です。
こんな感じで少しずつ雑誌を読んでいきたいと思います。
国語力があるわけではありませんので、この書き込みに突っ込みたくなる方が多々いらっしゃると思います。
どうぞ遠慮なくご指摘ください。読解力のなさを指摘していただければ幸いです。
では、次の書き込みはいつできるやら・・・