中東書記(聖書と呼ばれる書き物)に興味のない男、紙様にぼやく

本、新聞などの記事について もごもごと感想を感想を書きつつ、どこぞのカルト宗教にマインドコントロールされてしまった方々についてぼやいております。

目覚めよ!2015年3月号「神はいますか」を読む

更新がずいぶん伸びてしまいました。

さて、今回は、目覚めよ!2015年3月号「神はいますか」を読んでみます。

 

3ページまでは特に突っ込むところはありませんが、後半から神についての断定的記述が増えてきます。

 

P4 1段 1.生きる意味

だれでも「生きるのにもっと意味があるとしたら、それを知りたい。それが自分にどう影響するのか理解したい」

「もっと」と書かれているところから、この文は、人生に意味を見出せない人だけでなく、自分で意味を探しだした人も対象にしています。「もっと」ということで、自分で探した他に別の意味があるだろう、ということですかね。

 

P4 1段4行目

神が存在しているのに、そのことを知らないとしたら、宇宙の最も根本的な真理を知らずに生きていることになります。

 

神の存在を知らないと宇宙の根本的な真理を知らないんですね。

宇宙物理学者は神の存在を証明していませんが、宇宙の始まりを着実に突き止めつつあります。

ものみの塔聖書協会は、宇宙の根本的な真理をどうこう言う前に「神が存在している」という根拠を示してから話を進めるべきです。

 

P4 1段16行目

人間は地球の生き物の中でもユニークな存在です。

 

自分にとってはカメレオンもクラゲもトンボも、道端に生えている草も苔もユニーク(独特)な存在です。幼虫から成虫になるのに驚異的な変態を見せる昆虫は、生まれてから死ぬまでさして形態の変わらない人間と比べるとよほどユニークだと思います。

 

P4 1段19行〜26行

人間は神の友になることができます〜と約束しておられます。

 

心を打ち明けるだけなら穴を掘ってそこに「王様は裸だ!」叫ぶことと変わりありません。

「そして神は、その祈りを聞いてその人のために行動する、と約束しておられます」

「約束して」というのがミソ。約束を果たすまでの期限は未設定、つまり無期限。神が約束を果たしていない状態が続いても、いずれは来ると思い込ませようとしています。そして人が死ねば約束は反故となります。姿の見えない相手に文句の言いようもありません。

これが友と呼べるでしょうか。いうなれば質(タチ)の悪いジャイアン、もっと悪く言えば詐欺師です。詐欺師と友達になりたい人ははたしてどれだけいるでしょうか。

 

2.心の安らぎ

P4 2段15行目

聖書によると、人間は神により、自由意志を行使できるものとして創造されました。ですから、ロボットのような存在ではありません。

 

自分が創世記をちょろっと読んだ限りでは、知恵の実を食べるまでアダム夫妻は鎖につながれた家畜かペットのようなイメージでしたが。むしろロボットのような存在に近かったように思えます。

 

3.希望

P5 1段 2行目

人類が反逆した直後、神は地球に対するご自分の当初の目的を必ず果たすと約束しました(後略)(イザヤ:55:11)

 

イザヤ:55:11を引用すると、

「わたしの口から出て行くわたしの言葉も、それと全く同じようになる。それは成果を収めずにわたしのもとに帰って来ることはない。それは必ずわたしの喜びとしたことを行ない、わたしがそれを送り出したことに関して確かな成功を収める。」

 

「人類が反逆した直後」を示すような言葉はどこにもありません。また、エホバさんが言ったとされることは「約束」になるのでしょうか。少なくとも11の文章だけでは理解できません。
 イザヤ:55を最初から読むと、神(エホバさん)が、「おーい、腹の足しにならんことに金を払ったり、満足できないことに苦労してどうすんのよ。オレの言うことを聞け。おまえらの考えとおいらの考えは違う!考えが高いんだよ(つまりオイラのほうが偉いんだ!と言いたいのか?)。

 55:10をうまく理解できません。「降り注ぐ雨、また雪(主語)は・・・帰らない(述語)。」だとすると「種が〜与えられなければ」という条件で「その場所に帰らない」の意味が分かりません。
 「そして」で一旦文が切れるとしても、「帰らない」の主語は何になるのか、という疑問が出ます。うまい訳ができる方、お願いできませんかね。

 

それは置いといて、この文章の中で、エホバさんが人間の反逆(した覚えはないけど)に対して怒りや恨みを覚えているようには見えません。むしろご機嫌を取るように飴玉を揺らしているように感じます。

 

P5 1段5行目

神はまもなく、ご自身に対する反逆の結果として生じたことをすべて白紙に戻し、地球と人類は神の当初の目的に沿った状態になります(ものみの塔:2015年3月号P5「3.希望」)

あれ、こんなに重要なことが書いてあるのに中東神話からの引用がない(はずみで書いてしまった引用先は間違いです)。
 これって中東神話のどこかの書のどこかの章のどこか1ヶ所にまとめて書いてあるんですよね? 出版社の希望的推測で書いているのではないですよね?

 

1段 9行目

このことは・・・

 

引用の不明な文章は信用しない!

 

1段 13行目

「ほんのもう少しすれば、邪悪な者はいなくなる〜見いだすであろう」

ほんのもう少しという言葉が書かれてからどのくらい経つのですかね。中東神話が書かれて2000年ほど経っていると思うのですが、人の人生を目盛にすると、ほんのもう少しという時間は10年とか20年という時間よりも短いんではないでしょうか。証人さんは、未だ邪悪な者はいなくなっていないと言っているようですが。

 

それにしても、個人的にこの文章だけで判断すると、「全地に平和が・・・」というのは大げさじゃあないですかね。せいぜい自分たち(ある部族)の生活範囲から悪人がいなくなった、くらいの意味に捉える方が自然な気がします。実現できそうですしね。

 

1段 19行目

「『わたしは病気だ』という居住者はいない」

どうもこのセリフはエホバさんが語っているのではなく、イザヤ?が述べているようですがね。いわゆる霊感を受けてイザヤさんが言わされてるって奴ですか。

 

「神は死を永久に呑み込み、主権者なるエホバはすべての顔から必ず涙をぬぐわれる」

これもエホバさん自身の言葉ではないようですね。
それにしても神さんとエホバさんで言葉を分けているのですが、これは「神」と「エホバ」は違う存在と認識した方がよいのでしょうか。
文面で推測すると、能力は「神」>「エホバ」になりそう。

ちなみに自分の読んだ限りでは、「死を永久に呑み込み」というのは人が死ななくなるというより、死者を呑み込む(葬る)という意味にも取れます。

 

4. 問題に対処し 決定を下すための助け

 

P5 2段3行目〜11行目

今まで神さまとかエホバさんとかから知恵をもらったことはないけれど、何とか生きてます(笑)。中東神話を読んだのも2年ほど前からです。
生きるアドバイスは実際に会った人たちや父、母、祖父、祖母からそれなりに感じていたと思います。もちろん本からもいろいろと影響を受けたと思いますが、中東神話の恩恵は直接は受けていないでしょう(と思います)。自然から感じることも数多く自分の糧になっていると思います。

 

P5 2段6行目

「創造者からの知恵が人間の考えだす知恵よりもはるかに役立ちます」

「創造者」が「自然」という言葉に置きかわるなら喜んで認めます。

 

P5 2段29行目

神がおられることを確信するためには、自分でその証拠を調べる必要があります。

 

最後にかっこいい言葉で締めくくりましたねー。
その「証拠」をどうやって調べるのかは、紙に聞いても分かりませんよ。少なくともこの文章を書いた出版社(協会)のものではいけません。他の出版社の書物で見つけてこそ真の証拠になると思います。

まあ自分は神はいないと思ってますが(笑)。

 

P6 調べてみませんか

ほら、自分たちの出版物で調べろと言ってきたでしょ。

ちなみに中国人男性の話で、彼が進化論を信じるのをやめたかのような書き方をしていますが、実際どうなったのかは書いてありません。「喜びがわいてきた」との記述のみです。

中東神話のよい部分を自分の生き方に活用するのはよいことだと思いますが、書いてあることすべてが正しいと盲信すると、いろいろと矛盾が生じてきます。中東神話を真とするのではなく、自分の目で見たもの、感じたことを大切にしていただきたいと思います。

自然は調べれば調べるほど不思議に満ちていますが、神のデザインしたものではありません。興味のある方は、リチャード・ドーキンス氏の本をお読みになってください。

まずはこんな本からいかがでしょうか

書評 「進化とは何か」 - shorebird 進化心理学中心の書評など