息子 ミツバチに刺される
日曜日。午前中は近くの空き地で息子2人とバッタ捕り。
最近息子たちは、飼育しているトカゲのエサにとバッタ捕りに余念がない。カンカン照りの草っぱらをかき分けながら、1時間ほどでたくさんのバッタを捕まえた。
午後、上の息子は友達と遊びに行った。
自分は下の息子と公園に向かった。道草ばかりでなかなか公園に着かないが、道のりも息子にとっては楽しいイベント。公園手前の土くれを漁ってミミズを捕まえる。春先は細くて小さいミミズばかりだったが、この日は直径6mmくらいの太いミミズが大漁だった。しかし日差しが強いため、ビニール袋に入れたミミズはすぐに弱る。息子にそれを話すと「じゃーはなすー」とビニール袋をひっくり返す。
似たようなことを何度か繰り返し、目的の公園へ。
まずはいつも遊ぶブランコ。周りが見たら恐ろしくなるような漕ぎ方を息子は要求するので、こちらも遠慮なくやらせてもらう。しかしここのところすぐに腕が痛くなってきてしんどくなる。息子は乗っているだけなので要求だけは厳しい。揺れが弱くなると「もっと!」と騒ぐ。こちらが限界近くまで漕いでようやく「もういい!」と怖がってやめる。
ブランコに飽きて、さらに先の広場へ。そこでゴロゴロタイム。つまりお昼寝。前日夜更かししたせいもあって眠気がすぐに押し寄せ、つらつらと眠ってしまった。
眠気を破ったのは息子の泣き声。
「うわーーーーーー!ミツバチに刺されたーーーーーー!」
裸足で草っぱらを歩いていた息子。シロツメクサの咲くその一帯に、何匹かミツバチがいたようだ。運悪くミツバチをびっくりさせてしまったようで、そのミツバチに足の甲を刺されてしまった。
気づいた自分は急いで足に残った針を抜いて刺された痕を絞った。
そして息子を抱きしめて「痛かったねー」となだめた。
ふと気がつくと自分のジーパンにミツバチが1匹。飛ばずにジーパンの上をうろうろしている。恐らくこいつが息子を刺したミツバチだろう。
ミツバチは刺した針を抜こうとすると内蔵が引きずり出てしまうそうだ。つまり敵を刺す=自分の死を意味する。多分そのミツバチの命もそう長くはないだろう。
ミツバチに刺されるとは思ってもみなかったが、「ミツバチにも刺されることがある」という経験にはなった。とはいってもミツバチが悪かったわけでもないし、息子が悪かったわけでもない。たまたまタイミングが悪かったのだ。だから息子には「ミツバチには刺されたけど、ミツバチを嫌わないでね」と言っておいた。こんなつまらぬことで息子がハチ嫌い、それが発展して虫嫌いになってしまうのだけは避けたい。
むー、これはぼやきか?