とりあい
休みは少なくはないのだが、父ちゃんと過ごす時間を二人の息子は奪い合う。
日曜日の午後、息子二人を連れて公園に出かける。
上の息子と下の息子とで意見が異なるが、上の息子も下の息子も自分の要求を通そうとする。父ちゃんは一人しかいないので、時間を分けるにしてもとりあえずはどちらかのいうことを聞かなくてはならない。片方の言うことを聞けば片方がふてくされるか泣くか、になる。
息子たちのどちらが悪いわけではない。それほど多くない父ちゃんとの時間を自分なりにいかに楽しく過ごしたいかを要求した結果なのだ。
むしろ二人の満足する提案を出せない自分に問題があるのだ。時にはどちらにも益のない「父ちゃんは二人と遊ばない」という選択もしたりする。
まだまだ父としての修行が足りない。もっと二人を同時に満足させられる存在になりたい。