ツマ、血を避ける紙を見せる
朝PCをいじっていると、ツマが「これ署名してくれない」と紙を出してきた。
小学校か幼稚園の何かかと思ってみたら、紙の右隅に「私は輸血を行いません」の文字が・・・あ、これが輸血拒否カード?
詳しく文章を読むこともなく「俺はしない」と言い捨てた。
愛情を注ぐ相手ではないにしろ、自殺幇助の肩を担ぎたくはない。
それを聞いたツマ、「じゃあ長老に書いてもらおうかな」だって。
それで成り立つなら初めからそっちに行けばいいのに。非信者で反対者が輸血拒否カードに署名なんぞするわけがなかろうが。ツマの脳は今どれだけ稼働しているのだろうか。
そんなことがあったにもかかわらずツマは自分に「ありがとう」と言ってわざとらしい笑顔を作ってみせた。何に「ありがとう」なのだろう。自分のシミュレーションでは、ダンナが「ああいいよ」と快く署名をする、ということしか思い浮かばなかったのだろうか。
非信者の夫が輸血拒否カードに署名するのとしないのと、どちらが優しいのだろうか。
奥様を愛している旦那様なら当然のように署名はしないだろう。
奥様に「死ぬなら勝手に死ね」と思っている方なら署名するだろうか。
自分が署名しなかったのはツマに情があるからではない。先ほども書いたが人殺しにはなりたくない、というだけだ。
ダメ押しに後日書類を作ってツマに渡しておこうと思う。
「本来輸血による治療で済むにもかかわらず無輸血治療を行った場合、無輸血治療にかかった費用と通常治療にかかった費用の差額は本人の負担とします。けっしてうえになおじへは負担を求めません。」のような。
ここまで紙に身も心も捧げるのだから、ツマに優しくないのを責めないでもらえないかな。紙の祝福を受けた生活をしてるんだから、ダンナの言動など気にしないで幸せな気分になれるんじゃないの?
もし幸せな気分になれないなら、どこかで霊的に優れたお兄さんや弟君をみつけて一緒になればいい。JW的に言えば、俺はあなたには「ふさわしくない」(ホントは反対のことを書きたいのだけど)。
先日子供のことでケンカした際、「あたしにいじわるしないで欲しい」とツマは言った。
非難を承知であえて書く。
「いじわるじゃない。優しくする気がないだけだ。」