「偶然」に遭遇するために
朝日新聞から月イチで送られてくる「スタイルアサヒ」という雑誌に興味深い記事が載っていた。
映画プロデューサー、川村元気さんの「新聞活用法」
川村さんは自宅で新聞を数紙購読し、たまにその日の気分で他者の新聞も購入するんだそうな。
そうやっていろいろな新聞を読むことで、さまざまな「偶然」に出会える、というメリットがあると書いている。偶発的に得られた情報が思いがけない発想のヒントになり、川村氏に心地よい刺激を与えてくれるのだそうな。
記事の詳細は書かないが、積極的に「偶然」を求めに行く、という考え方は面白い。
そしてこの考え方は新聞だけに限らない、と思う。
例えばいつもの散歩コースから外れて知らない道に入ってみるのもいいだろう。
ネットで本を検索するのではなく、図書館や本屋をあてもなくぶらついてみるのもいいだろう。
通勤電車を急行ではなく各駅停車にしてみるだとか、思い切って自転車で会社に行ってみる、なんてのもありだろう。
コンピューターの前だけで自分の気に入った情報ばかりを集めていると、気をきかせた人工知能?が関連したものばかりを広告表示する世の中だ。むしろ自分の世界が自分によって狭められてしまう恐れがある。
同じ出版元からの雑誌ばかり読んでいても新鮮な刺激は得られない。
「新しい光」が差しても感動しないでしょ(笑)。