子育て考
1月26日朝のNHKニュースに、和歌山の動物園で行われているパンダの繁殖についての取材があった。
ニュースの中で興味を持ったのは、生まれた子供を親から隔離して育てるのではなく、可能な限り親に育てさせる方が、その子供も繁殖行動を行うようになり、子育てもうまく行える、というようなニュースだった。
同じ番組の中で、ぐずった子供にスマホを見せてあやす親が増えている、という取材もあった。
泣き止まない子供にスマホの面白い画面を見せて泣きやませる、というものらしい。
さて、スマホに頼る人間と自分で子供に触れ合うパンダ、どちらが優れているのだろう。
もう少し未来に進むと人工知能(AI)が赤ちゃんを見守るシステムができあがるような気がする。スマホに子供を委ねる親がそれ以上の性能を持ったAIに頼るのはごく自然ななりゆき。
でも、ホントにそれでいいのだろうか、いや、個人的にはものすごくよくないと思う。
つまり、スマホに育てられた子供が、親から離されたパンダと同じ道をたどるのは必至ではないか、と。
ビジュアル的には、おむつにうんちをして泣きわめく赤ちゃんの面倒を見るのはAI。赤ちゃんの泣き声などまったく気にせずリビングでTVを観ながらバカ笑いしている親。
そうやって育てられた子供は、親になった時スマホやAIなしで子供を育てられるのだろうか・・・
確かに精神的につらくなる時もある。子供を床に叩きつけたくなることだってある。
しかし、それを乗り越えることで親としての成長になるのではないか。
スマホやAIは、親の我慢や忍耐を必要としなくするかもしれない。でもねえ、そんな思いをして育てた子供がニコッと笑うだけで報われちゃったりするのだ。
スマホやAIは赤ちゃんの笑顔を認識したら「対象の満足度レベル7、基準値をクリア、任務完了」ってな反応しかしない。
子育てをスマホやAIまかせにしたら、子供の素敵な場面を自らフイにすることにならないか。
・・・話は変わるが、自分は親としての弱点(弱み)がある。
自分の部屋に隠していた、グラビアつきの青年誌を息子たちに発見された。
元々おっぱいが好きなお父ちゃんと思われていたが、物的証拠を握られてしまった。
ここ2,3日、下の息子は雑誌を引っ張り出してきては「お母ちゃーん、お父ちゃんはおっぱいの雑誌を持ってるー!!!」と叫びそうになるので「シー!」と口を押さえている。
ツマに見つかったら問答無用で処分されるだろう。
まあ親の弱みをさらけだしているのもいいことかな。
親を絶対的権威だとは思ってもらいたくないし、ひとつ弱点を知られているくらいの方が子供にわずかな優越感を与えられるかも・・・・・?