子供は親よりもよく見てる
富士登山パートツー番外編。
帰りの自動車は自分が運転した。
友人が膝を傷めた上に筋肉痛で、とてもアクセルを踏める状態ではなかったため、1年半ぶりにハンドルを握った。
バックをするにもどこを見たらいいか分からず、信号をよく見ないでいたので赤信号に気づいて急ブレーキ、なんてことをやらかした。しかし事故にならなくてよかった。
眠気のせいでほんの1秒目が閉じてしまう時が数回あって恐ろしかった。
友人はバタンキューだったので、眠気を解消するのは助手席に座った友人の娘と話すしかなかった。
友人の娘とは生まれた直後から子守をしていたので仲は悪くない、はず。
しかしここ2,3年はそれほど会話はない。
でも「眠らないために何か話をしてくれ」と言ったらいろいろと話をしてくれた。
話の中で、恋愛観の話題になった。「自分はどんな人とつき合ったらいいのか」という話だった。
娘の親は不仲で別居中。叔父・叔母は離婚、祖母も離婚2回。
身近に添い遂げた夫婦を見ていないため、よい見本が何なのか分からないんだそうな。
そんな自分も不仲な夫婦で、娘の参考にはならない。
むむ、そういえばうちの両親や叔父・叔母はいい夫婦関係を保っている。姉は離婚したが原因は夫のDVで姉のせいではない。弟夫婦は姉弟の中では最もうまくやっている夫婦だ。ケンカもするが、お互いを好きでいるのがよく分かる。
もしかして自分は一族の中でも異端だったのかもしれない。
友人一族のおおらかさ、というか寛大さに自分の波長が合っていた。それで友人一族の多くの方と仲良くなった。
反対に、家族を束縛したり自由を与えない相手を積極的に批判するようになった。
友人娘は自分のお眼鏡(フィルター)についていろいろ考えているようだ。19歳の鋭い目線で周りの大人達を見ている。3人目の親としては、とにかく幸せになってほしいと願うばかりである。良い見本になれなくて申し訳ない。
15年後くらいに息子たちと盃をカチ合わせ、息子たちとその子供たちがどれだけ成長したかを見てみたいが、見られるだろうか・・・