AERA 2018.11/12号から
目次ページの下段コラムの題名に目が留まった。
「子どもが緊急に学ぶべきことは 親の支配からどう離脱するか」
という題だった。
子どもにとって親は成長を妨害する存在である、ようなことが書いてあるものの、「離脱」が親を批判したり嫌うことではない、とも書いている。
自分が成熟するために、一度親から離れる必要があるということらしいのだ。
自分の説明では言葉が足りないので、興味のある方は読んでいただきたい(内田樹さんのeyesというコラム)。
さて、どこぞの宗教団体は、親に対して子どもをどう扱うよう指導しているだろう。
コラムとは180°違う考え方に恐ろしさを感じる。
「親に従う」ことを余儀なくされている子供たちにこのコラムを読んであげたい。
全員ではなくとも、このコラムの意味が理解できる子がいるはずだ。親に違和感や嫌悪を覚えている自分がおかしいのではなく、親がおかしいのだと気づけば、組織が精神的な虐待を親経由で自分に強いていたことが分かるだろう。
帰りがけに寄った書店で本を買った。
ひとつは恐竜の本。
もうひとつは絵本。
どちらも新聞の広告を読んで気になっていたので、思い切って買ってしまった。
この本はボヤージュに向けて。特に絵本については、常に何かに怯えているように見えるボヤージュに、少しでも楽になってもらいたくて買ってみた。
ボヤージュにとっては気休めに過ぎないかもしれないし、父ちゃんの自己満足でしかないかもしれない。そもそもツマが「こんなもの幼稚園で読むものよ!」と拒否すればそれで終わりかもしれない。
紙とツマに脅されているボヤージュに「一般世界はそれほど怖いものではない」ことを少しずつ分かってもらいたい。ツマから常に「この世は危険に満ちている」と刷り込まれ続けたとしても。