翔んで◯◯ その4 翔んで東京、さらば高知、またいつか
3月3日。
3晩飲み続けた割には寝覚めがよかった。楽しい時間だったからだろう。
朝食後に近くでやっている日曜市へ。
観光者向けというよりは一般向けの色合いが強い市場。日曜だけでなく、場所を変えて木曜市や土曜市などが行われている。
野菜や果物、お惣菜、お菓子など、さまざまなものが並ぶ。
ホテルを出た後、ここでおみやげのお菓子と果物を買った。
学生時代にアルバイトでお世話になったお宅にも寄ってみた。
お父さんもお母さんも(バイト先では皆がそう呼んでいたのだ)元気だった。お母さんは体調がすぐれないと聞いていたが、まったくそんな様子に見えず安心した。
お茶をごちそうになり、ちょっとだけお話した。
初めてお父さんたちにお会いしたのが30年前だったが、一緒に訪れた父のことも覚えていてくれてびっくりした。
一緒にアルバイトをしていた仲間やお父さんたちの近況などを聞いていたら、あっという間に時間が過ぎる。お宅を出る前に一緒に写真を撮り、名残り惜しくもお別れした。
高知県は、「それいけ!アンパンマン」で有名なやなせたかしさんの出身地でもある。
アンパンマンを描いた電車が走っていたり、道路にキャラクターの石像が置いてあったりする。
そんなこんなでブラブラしていたら空港バスに乗る時間になってしまった。
駅近くのお店でみやげ用のお酒を買い、バスに乗り込んだ。
実は国内線に乗るのは今回で2回目。1回目に乗ったのが20年以上前なので、手続きなど、どうしていいか分からない。
自動手続機のそばに案内の方がいて、親切に教えてくれたが、予約に使用したクレジットカードを機械に入れれば搭乗手続きになるとは知らなんだ。
荷物に酒ビンが入っていることを伝えると、梱包材で包んでくれるとのこと。
機内持ち込み禁止のチャッカマン(お墓参りに使ったもの)は自宅に送るか廃棄するしかないそうで、残念だったが廃棄をお願いした。まあ100円ショップで買ったものだが。
さらに手荷物チェックでリュックに入った六角レンチ(自転車メンテ用)が持ち込み禁止だと指摘され、また搭乗手続きのカウンターに戻されてしまった。
ああ、迷惑かけてばかり。カウンターの皆様、申し訳ない。
ちょいと焦ったもののなんとか機内に乗り込んだ。
飛行機に乗るのは10年ぶりなので、緊張とわくわく感が入り交じる。
雲を越えると青空。
今度高知に赴くのはいつになるだろう。親しく話した方々の何人かはもう会うことはないだろう。
さらば、第二のふるさと。
さて、高知にはおいしい食べ物やお酒がいっぱいある。
写真の文旦が直径10cmくらい。高級品になると直径30cmくらいのやつがある。
それほど酸味がなく、はっさくなどとは違う独特の甘みがある。
左のお酒は「ダバダ火振」という栗焼酎。県外にはそれほど出回っていない。
特に一升瓶ではほとんど見かけないのではなかろうか。
700mlで1700円、1800ml(一升)で2300円だったらそりゃ一升を買うしかないでしょ。
右のお酒は土佐鶴の特別本醸造。全国的にも有名なメーカーなので買う気がなかったのだが、お店の奥さんが「これはおいしいですよ」と強く勧めたので買ってみた。
そして真ん中 司牡丹「自由は土佐の山間より」。
これを初めて飲んだ時は「こんなにうまいお酒があったの?」と思うほどの品。
これも県外にはあまり出回っていない(「船中八策」という名で売られている)。
ちなみにこのCMに出演していたこともある。30年前なのでさすがにもう流していないとは思うが・・・
これからゆっくりと楽しませてもらいます。
一緒に飲みたい方はご連絡ください(笑)。
最後に。
今回出かけようと思ったのは、以前に書いた、同級生が亡くなったことがきっかけだ。
おそらく寿命の半分は越えた。自分はともかく相手がいつどうなるか分からない。すでにこの世にいない方もいるだろう。
会わないで後悔するよりも、結果がどうなっても会いたい人には会おう。
そう思った。
自分でも無茶なことするなあと思った。でも今回は自分の欲望に従った。
欲望はまだ止まない。
次の目標は、まりすけさんに会うことだ!
まりすけさん読んでる?いつかそっちに行きますよー!
後日談:
3月1日になくしたウインドブレーカーが見つかった。
東京に戻った後「JR西日本 忘れ物」で検索をしたら、こんなサイトが出てきた。
サイトの画面右下にお忘れ物チャットという項目があり、チャットで忘れ物についての情報を書き込んでやり取りするものだ。
電話でのやり取りだと、まずなかなかつながらず、それからのやり取りもけっこう待ち時間が長い。チャットでは、待ち時間があってもPCで他のことをやっていられるので待たされている感じがあまりない。
結局岡山駅のうどん屋に落としていたことが分かり、宅急便で送ってもらった。
届いた翌日が雨だったので、早速届いたウインドブレーカーを着て出かけた。
JR西日本のスタッフの皆様、ありがとうございました。
JRの他の会社でもやってくれればいいのにね・・・
何にしてもあきらめなくてよかった。