中東書記(聖書と呼ばれる書き物)を読まない男、紙様にぼやく

本、新聞などの記事について もごもごと感想を書きつつ、どこぞのカルト宗教に取り込まれてしまった方々についてぼやいております。

「赦す」じゃあなくて

金曜日の朝。

ご飯を食べた後、ソースがツマの部屋に呼び出された。

何やら高圧的な口調(いつものことだが)で何か言われている。

 

ダイニングのテーブルに戻ってきたソースが言った。

「あの、おこずかい、ちょうだい」

そういえば、去年の4月から毎月500円のおこずかいをあげるようにしていたのだが、渡し忘れてもソースが何も言わないのでいらないのかと思い、渡さないでいた。

「ああ、すっかり忘れてたっけ、はいはい」

 

近くのベランダで洗濯物を干すふりをしながら聞き耳を立てていたツマが首を出し、

「それだけじゃないでしょ、言いなさい!」とソースに。

 

ソースは言った。

「前に、お父さんの財布から1000円取った・・・」

「クラスのみんながおこずかいもらっていろいろ買えるのがうらやましくて・・・」

 

別に怒る気にはならなかった。

金だけの話だったら渡すはずのおこずかいをソースが無断で持ち出したに過ぎない。

むしろソースがそんな気持ちになっていたことに気づかずにいた自分が問題だ。

 

毎月決めていたおこずかいを渡さなかったことを謝り、「ただし同じことをお友達にしたらそれは『泥棒』になるからね」と忠告した。

 

そんなことを話しているところにツマの横槍が入る。

「ソースはお父ちゃんが怖いから話し出せなくて私に話したんだよ」

と自らを子供に信頼されている親だとアピール。

 

どうもこの話、裏がありそうだ。

ソースの人間性を否定するわけではないが、正直なところソースがこのことを自分から言うとは思えない。

 

自分の想像するシナリオはこうだ。

おこずかいをあげていない(金のないはずの)ソースが自分のお金で羽振りよくお菓子を買っている姿を不審に思ったツマが問い詰めて、ソースが白状した、ってなとこだろうか。

そしてツマの期待するその先は、

 

オットが激怒して殴る蹴るの暴行を加え、ソースをギタギタにする(盛ってます)。

おびえたソースはオットに近づかなくなり、ツマべったりとなる。

頭の冷えたオットは改心してツマに「やっぱり自分の教育は間違っていた。聖書を学んで良い子育てをしよう」と謝罪する・・・

 

てなとこか。

 

自分が一番恐れているのはソースまで萎縮して物事に消極的になってしまうこと。

(自分にとっては)こんなことでツマの介入する格好の材料を与えるなんてことは絶対にしない。

自分の言動にツマがどう反応したかは見ていないが、少なくともツマの望むなりゆきにはなっていないはずだ。

 

ソースと話をしながら、ジョジョの奇妙な冒険 第二部「戦闘潮流」のオープニングで、ジョジョの財布をスモーキーが盗んだ時のエピソードを思い出した。

 

財布を盗んだ後警官につかまりリンチされそうになった彼にジョセフは

「それは彼にあげたものですよ」と言って彼を助ける(漫画を載せたかったが画像がみつからなかった:泣)。

どうでもいいけど「ジョジョの奇妙な冒険」の中では第二部が、そしてジョセフ・ジョースターが一番好き。

 

レ・ミゼラブルにもそんなエピソードがあったような・・・

 

もしかしたら自分の言動は間違っているのかもしれない。

「そこは厳しく叱るべきだ、思い知らせないとまたやる」という方もいるだろう。

自分も宗教問題の絡まない家庭のチチだったら激怒して徹底的に叱るかもしれない。

 

しかし、相手の罪悪感を餌に不当な要求を押しつけてくる奴の思惑に乗るつもりはない。

 

翌日、ソースは寝転んで新聞を読んでいる自分に乗りかかってきた。

 

恐れを抱く相手にこんなことできるのかねえ。

恐れを抱いているのはツマの方で、自分の恐れを息子たちになすりつけてるだけじゃあるまいか。ボヤージュは全身にその恐れを塗りつけられてる。

 

日曜日、仕事が急に休みになった。

ツマたちはJWのお友達といちご狩りに行くんだと。

ソースに誘われたが、のんびりしたい気分なのでやめた。

 

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何よりも「ときめき」を感じない(byコンマリさん)。