本の紹介「悲観する力」
GW中に1冊読めたので紹介しておく。
悲観する力といっても物事をネガティブにとらえて絶望することではない。
楽観的に予測や予想通りになると思うばかりでなく、起こりうる悪い状況を想像してどのように備えるか考える力なのだ。
単純に悲観するだけならエホバの証人の皆様にはかなわないだろう。
しかし彼ら彼女らが「この世にますます戦争や暴力がはびこっている」と悲観した後、いったい何をしたのだろう。
この本を読んで感じたのは、紙にすがりつくことは非常に安易で楽観的な選択でしかない、ということだった。
「紙に従えばハルマゲドンを生き延びられる」「紙に従えば楽園に行ける」
それ以外の手段を考えず、選択肢がひとつしかないと思ってしまう安易さ(著者はこれを楽観的だと指摘する)。
悲観する力を持った方なら「紙が自分たち信者を救わないかもしれない」ということも考える。そうなった時どうするかを考える。
まあなんでもかんでも悲観的な見方をしてそれに備えようとするといろいろ大変なので、ある程度の見切りをつけなければ生きていけないところはあると思う。
自分などはむしろものごとを楽観的にしか捉えられない。ツマの宗教を除いて。
息子たちの状況に対して自分はまだ悲観が足りないのかもしれない。究極の状況「息子二人が水没する」可能性に対してどれだけ備えられるか・・・どうすればいいのかがいまいち思い浮かばない。
さて、GWは後半にまとまった休みが取れたので、ソースと野球観戦に行ったり家族で実家にお邪魔になってきた。
富士山は何も言わずにやさしく迎えてくれた。
実家そばの神社では恒例の流鏑馬祭りが開催されていた。
5日の昼には近所を流鏑馬行列が通った。
今回は運良く馬に乗らせてもらった。
短い時間であったがボヤージュご満悦。
実家では姉弟と杯を酌み交わし、他愛もない話で盛り上がった。
弟が自宅で母の料理を再現しようとしているとの話題に自分ものった。
そうそう、鶏のから揚げに甘辛いタレをからめたのは「鶏肉の吉野揚げ」だった。
べっこうあめやらキャラメルやらの話題が出て懐かしく感じた。
ああ、母と一緒に作ったキャラメルはおいしかったなあ・・・
そんなこんなでそれなりに楽しい休日だった。