「春にして君を離れ」を読む
ブログだったか新聞のレビューだったか、書評に興味を持ったので借りてみた。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) | アガサ・クリスティー, 中村 妙子 |本 | 通販 | Amazon
アガサ・クリスティーといえば推理小説で有名だが、そうではないジャンルの小説も何本か書いているらしい。
感想としては、昔も今も同じような人間はいたんだ、ということ。技術や科学は進んでも、人間の本質はそれほど進化していない。
毒親という概念がなかった当時、このような視点で小説を描いた著者の鋭さに感心する。当時の「当たり前」を当たり前と思わない観察眼が、一般の人々の想像できない展開を作り出すのだろう。