TV番組にケチをつけたツマの結末
自宅に帰ると、いつもは部屋に引っ込んでいるツマがこたつで息子たちとTVを観ていた。
こっちとしては出てきてほしくないのだけどしょうがない。テーブルで同じ番組を観ることに。
TVの内容は、外国でとある女学生がSNSの誹謗中傷によって自殺した事件のこと。
心を病んだ女学生が、親の目の離れた隙に自殺を図った場面を観ながらツマが言った。
「ほらー、やっぱり親が子供を常に見守って(真意:監視して)いないからダメなのよ〜」
だって。
しかし番組が進んでいくと、誹謗中傷をしたSNSの人物が架空のアカウントで、そのアカウントを作った犯人が、女学生のいとこの母親だったという展開に。
饒舌だったツマの口が閉じた。
そしてしばらくした後に部屋へ引っ込んでいった。
自分は息子たちに言った。
「子供のことに親が過剰に干渉した結果だね。」と。
同類がさっきまでこたつに入ってえらそうにしていたなあ。