中東書記(聖書と呼ばれる書き物)を読まない男、紙様にぼやく

本、新聞などの記事について もごもごと感想を書きつつ、どこぞのカルト宗教に取り込まれてしまった方々についてぼやいております。

無理が通れば道理引っ込む

今回は東京オリンピック2020の話。

 

フォレストお爺さんが組織委員会の会長を辞任したものの、後任の決定が遅れている。

 

 

元々国民の多くが「オリンピックをやろう!」と盛り上がったわけではなく、一部のおえらいさんが甘い汁を吸おうと無理にオリンピックを誘致しようとしたことが失敗の始まりだったんだと思う。

事故を起こした福島原発の汚染水問題の解決策がみつからないのに「コントロールできている」とうそをついた元首相。

夏の暑さをまったく考慮せずに「競技に適した環境」と言った連中。

それ以外にも問題がいろいろとあった。

それでもオリンピックをやるためには「道理を引っ込めて無理を通す」必要があったんだろう。そしてそういうことに長けていたのがフォレストお爺さんだったのだろう。

 

お爺さんの女性蔑視発言問題(男性も軽く見られている)が起こってから、周りでは「声を上げなければ!」という雰囲気が出てきたように思う。それに伴い、組織委員会の方でも「(少なくとも表向きは)道理を通して次の会長を決め、道理を通した上でオリンピック開催をしなくてはならない」という感じで追い詰められているんだろう。

 

無理を通すことでしか開催できないオリンピックだったのだから、今さら道理にかなう開催方法を見つけるのは至難の業で、その役を担おうとする人間がいないのもごく当然だ。

そもそも一般の会社だったらある程度の年齢になったところで次の世代に引き継ぎをして、後を継ぐ者たちへのサポートに回るのが普通だろう。

政治の世界や一部の企業では「自分がやらなければ組織が回らない」と勘違いして、いくら年を取ってもなんでも自分でやらなければ(自分の利益にしなければ)気の済まない方々がいる。

老害ってのはそういうところにも出ているのだ。

 

さて、この状況でまともなオリンピックの形になるのか、まったく想像ができない。

もうこれは敗戦処理のできる方でないといかんのじゃなかろうか。

開催まであと半年となったが、組織委員会・運営委員会の英断を期待しないで待っている。