彼は山下達郎に似ている
タイトルは個人の感想です(笑)。
台湾のIT相であるオードリー・タン氏の記事が、先週の朝日新聞に掲載されていた。
タン氏の類まれなる頭脳には感嘆するばかりだが、タン氏を育てたご両親の、子供に対する暖かいまなざしと子供を信頼する姿勢にも敬服する。
小学校を不登校になったタン氏を責めることなく、自分のやりたいことを応援したご両親。
干渉しない勇気と表現したらいいだろうか。
一般的な親は、子供に「こうなってほしい、こうしてほしい」と思うために、多かれ少なかれ自分の意見を押しつける。できれば親の希望する生き方をしてほしいと望む。
しかし子供の希望が親の希望に合わなければ、親の要望は苦痛でしかなくなる。ましてやそれが親経由で得体のしれない存在からの要望(命令)であればなおのこと。
子供に対して自分の思うことをやたらめったらぶつけることは簡単。
「自分が正しいんだから子供は自分に従えばいい、逆らったら容赦しない」となる。
日本では特にそんな傾向が強いように思う。
「子供は愚かだ」
「女性は男性よりも劣っている」
「若い奴らは物事を知らない」
そう決めつけて自分がマウントポジションを取ろうとする。
ホントは性別も年齢も大して個人の能力に影響していない。
極端なことを言えば、会社役員を名乗るとある60代男性よりも、どこかの小学6年生女子の方が圧倒的に優れている可能性だってあると思っている。
まあそんなことを書いてみたものの、自分がタン氏の両親のような真似ができるかといえば、残念ながらできていない。
子供の能力を信じる勇気をもう少し欲しいかな。