バースデープリン
自分の誕生日から数日後が下の息子(ボヤージュ)の誕生日。
当日は仕事があったものの遅出だったため、午前中にプリンを作った。
上の息子(ソース)はスポンジケーキが好きだが、ボヤージュはプリンの方が好きらしい。自分もスポンジケーキよりはプリンの方が好みだ。
小さなカップに入れたプリンではつまらないので、通常の3倍量のプリンの素を使ってラーメンどんぶりに流し込んだ。少し冷めたところでみかんやパインのシロップ漬けを投入した。余ったプリン液は小さな容器数個に入れて、どんぷりプリンと一緒に冷蔵庫へ入れた。
4月に入ってすぐ、ボヤージュが風邪をひいた。抵抗力が未だ弱いボヤージュは、3日経っても5日経ってもゲホゲホせきをしている。病院に行って熱は下がったが、始業式の日から3日小学校へ登校しなかった。このご時世なので、せきをしている生徒は症状がよくなるまで登校しないように、とのお達しが出ているらしい。
学校を休んでいる本人はそれをまったく気にする様子もなく、本を読んだりなおじのタブレットでモンスターストライクをやったりと余裕な状態。あんまり学校が好きじゃないのかなあ、と毎度ながら心配になる。
仕事から帰るとどんぶりプリンは残っていて、小さな容器に入れたプリンはなくなっていた。
どんぶりプリンはバースデーケーキ代わりと察して手を出さなかったのだろうか。
翌日。
自分が休みだったのでおやつの時間にソースとどんぶりプリンを山分けした。ボヤージュは残っていた小さな容器のプリンを食べて終了。
そういえばプリンを作った日、ソースが不意に「誕生日おめでとう」と言ってきたのでびっくりした。数日前の誕生日にソースに話したので、それを憶えていたのか。
ボヤージュにも「おめでとう」と言ったソースだが、
「◯ね」と返された。
JWの呪縛から逃れるのは容易ではない。ましてやスライムのように絡みつくツマを心地よく感じているようでは未来は暗い。10歳にはなったものの、親から離れることに関しては年齢に追いついていない。
いつかボヤージュが、親と根拠のない宗教に縛られていたことに気づいてくれることを期待している。