中東書記(聖書と呼ばれる書き物)を読まない男、紙様にぼやく

本、新聞などの記事について もごもごと感想を書きつつ、どこぞのカルト宗教に取り込まれてしまった方々についてぼやいております。

ソースの高校受験

上の息子(ソース)、なんとか高校生になれそうだ。

 

昨年の夏くらいから、志望校をどうするか考え始めたソース。

そこに農業高校や工業高校のパンフレットを持ってきて「ここいいよねー」とあからさまに誘導しようとするあいつ。この先の進学を妨げるための一手段なんだろう。

息子の将来の選択肢を狭めるような真似をして何が楽しいんだろう。自分が働きもしないのに、息子には早く働くように急かすって何なのよ。あんたがまず働きに出て、自分の無能さを思い知るべきなのに。

 

ソース自体は大学にも進学したいという。とりあえず高校は普通高校を目指したいとのこと。

あいつと二人で私立や公立の学校見学に何度か出かけていたが、あいつの口からは「あそこは建物がきれいだったよね」「あの高校は古かったね」という本当にどうでもいい内容ばかり。

 

自分が親から勉強しろと言われなかったため、自分もソースには勉強を強要しなかった。

元々子供に養ってもらおうという気もなければ、養ってもらえるほどの収入を子供が得られないだろうと想像している。

自分ひとりでどうにか食べていけるようになればOKなので、あとは個人の自由にさせることにした。

もちろんあいつは部屋でゴロゴロしているソースの様子が気に入らないようで、「そんなんで大丈夫なの?」「勉強やらないの?」とあおりたてる。

自分から見てもソースの自宅での無気力加減は心配になるレベル。それでも塾の主催する模試には積極的に参加して、結果に一喜一憂していた。

2023年、1月末の私立高校受験から帰ってきたソースは「楽勝!」とヘラヘラした顔で帰ってきた。まあ滑り止めの高校。3科目でマークシート形式。悪い言い方をすれば、大多数の人間がパスできるような試験になっているんだろう。

そんな状態で本命の公立校受験は迫るが、常に勉強しようという姿勢はなく、好きなTVを見て、いつも通りスマホをいじりまくり、使用制限時間の22時を過ぎてから「ああ、やるかー」と言って教科書を広げ始める。あいつは常にキリキリ。自分も心配ではあるが、できるだけ顔には出さず傍観。

 

さて、本命の試験当日。

帰宅したソースの顔に笑顔はなかった。開口一番「失敗したー」と。

試験内容は私立とは比べ物にならないレベルだというのは分かる。それ以上に本番の試験場の雰囲気に呑まれてしまったらしい。模試や私立入試とは違う緊張感があったことは想像できる。なおじ家と同じく、公立校に受かってくれないと経済的に破綻してしまうご家庭がかなりあるだろう。もちろん子供たちもそれを分かっているからこそ「絶対合格する」という空気が醸し出されていたんだろう。そういう雰囲気に慣れるのも模試を受ける目的だと思うのだが、緊張感というものに慣れていないソースにとって、初めてくらう威力の精神攻撃だったんだろう。

ひとまずソースをねぎらった。

夕ご飯を食べ、お風呂に入った後はいつもと変わらぬ状態に近づいたが、いつものくだらない冗談はまったく出ない。まだダメージは大きく残ったまま。

 

こちらも覚悟を決めねばならぬ。

ソースが公立高校に落ちた時を想定して、
「お父ちゃんは、私立高校に行かせる金はないと言った。じゃあお前はどうしたい?
自分が思いつく限りの選択肢を書いて、その中からどれかを選んでお父ちゃんに連絡しなさい。」なんてことを言おうかと考えていた。

 

公立高校合格発表日。ネットでの発表時刻と家を出る時刻が同じくらいだが、あえて結果を聞かずに家を出た。絶望感を抱えて自転車を漕ぎたくなかったので、職場に着くまで携帯電話を見ないことにした。

 

職場で荷物を降ろし、携帯電話を見るとSMSが1件。
あきらめに近い気持ちで開くと

「受かったよ」

 

沈み込んでいた気分がくるっとひっくり返った。

すぐにソースに電話。

「おめでとう!」

「いやー」

そんな短いやり取り。

あまりに嬉しくて、職場の方々に報告しまくった。

 

帰宅後、改めてソースにお祝いの言葉をかけ、自分はストックしていたビールで祝杯を上げた。

 

いや、ホントによかった。入学金だけでも公立と私立で40倍近く差があるのだ。それ以外に、私立の方が何かと費用がかかるのは間違いない。

 

合格後のソースは試験前とほぼ変わらず、帰宅するとスマホにかじりついてほぼそのまま寝るまで過ごす日々。しかしソースくん、春休みの課題がすでに公立高校から出ているのですぞ。

自分も高校入学前に課題が出ていて完全に無視していたところ、入学直後のテストでボロボロの結果となり、低空飛行の高校生活が始まったのだよ。高校の授業は出された課題が分かっているという前提で始まるからね。ブログにも書くけど口でも言うからね。

 

ということで、あいつの影響はそれほど大きくはなかったかもしれない。すでにJWの活動をまったくしていないソースだからこそ何とかこの結果となったのだろう。

問題はその次、下の息子(ボヤージュ)だ。通知表も見せてくれないしコロナ禍で学校で授業を見る機会もなかったし、どのような学習レベルか想像できない。

ただソースよりも賢いので、それなりに授業はこなしているんだと思う。

あいつの邪魔で、ボヤージュが自由に知識を得られなくなるのが一番心配。実際自分が図書館で子供向けの本を借りてきてもボヤージュは無視。何か偏りのある本だとあいつに決めつけられているようで。

 

最近も何冊か本を読んでいるが、ちょっと気に入ったのがこれ。

www.ehonnavi.net

 

ロシアのウクライナ侵攻がなかなか止まない中、こんなことが起こらないかとむなしい妄想を抱く。