無情
この時期になると、喪中はがきがとぎれとぎれに届く。
今日も帰宅してポストの広告と一緒にまとめて部屋に放り出し、ちょっと落ち着いたところではがきをひっくり返すと、大学時代の同級生が亡くなっていた(ダンナさんからのはがきだった)。
「うそだろう!」と思わずうめいてしまった。
彼女も自分と同じ酉年。
付き合うことはなかったが、研究室にいた頃(4回生)はお互いの研究室に遊びに行ったりしてけっこう仲良くしていた。
そして冗談だったのだろうけど、一緒に飲んだ時は「26までにいい人見つからなかったら結婚しよか」と言われていた。当時カノジョのいた自分は「はいはい」と笑っていたが、まんざら悪い気はしなかった。
その後カノジョにフラれたので、27歳になる前に彼女から連絡が来るかと思っていたら、来たのは結婚式の招待状だった。
在学中に同じサークルの男性と付き合っていて、大学を卒業してからもお付き合いが続いていたみたい。
結婚した後はダンナさんの働く高知に移り(大学が高知だったので)、そこで1男1女を授かった。
年賀状のやり取りは毎年していたので、近況はそれなりに知っていた。
しかし今年年賀状が来なかったので「もしや離婚?」と思っていたらとんでもない勘違いだった。
ここ数年「今年は同窓会やろうね!」という文句を常に書いていた彼女。
まだいつでもできるから今年はいいや、なんて思っていた自分。
落ち込んではいない、むしろ冷静だ。死を覚悟する年齢になってしまったのだと冷ややかに感じる。
先日は1つ上の職場の同僚が出張先でくも膜下出血で倒れた。
自分だっていつ同じような状況になるか分からない。
来年のどこかで同窓会をやろうかと思った。
いつでもできると思っていたら、参加できる人がどんどん欠けていく可能性がある。
亡くなったのは彼女だけではないかもしれない(クラスの全員の状況を把握しているわけではないので)。
生きている内に後悔しない行動を取ろうか・・・そんな風に思った11/25の晩。