成長?
JWの影響かはわからないが、息子たちは髪型をけっこう気にする。
ソースは洗髪はいいかげんなのに、朝出かける前に鏡の前で髪をいじる。
友人から後ろ髪が長いと言われたらしく、「今度髪切って」と言われた。
しばらく現場が続くので、遅入りの日の出勤前に切ることにした。
頼まれたのは後ろ髪だけだったが、側面もかなり伸びていたので短くした。
前髪は短くしないでと言われたのだが、元々髪の量が多いのでちょっと少なくしてやろうと思ってハサミを入れたのが失敗だった。
前髪の上部を切りすぎて、自分でもちょっとまずいと感じる髪型になってしまった。
もちろんソースが気にいるはずもなく、めそめそ泣き出した。
一旦は「明日学校で何か言われたらまた切って」と言ったソースだったが、ツマが買い物から帰ってくるとボヤージュが「ソースがお父ちゃんに髪切られてやだって」と言ったものだからツマが即反応。
また泣き出したソースにツマは「床屋行く?」を繰り返し、結局3人で床屋に出かけていった。
自分が悪かったのだが、どうにもいやな気持ちを抱えたままだった。
一番恐れているのは、これを利用してツマが自分側にソースを引き寄せようとしないか、ということ。大したことじゃないのだが、その時はひどく気になってしまった。
もうこれでソースの髪を切らせてもらえなくなるだろう、という残念な気持ちもある。
切るとなると面倒だが、息子の散髪をしていることに少し優越感を抱いていたんだと思う。
ソースも来年は中学生。散髪をやめるにはいいきっかけかもしれない。
ちなみにボヤージュは去年からチチの散髪を嫌がって床屋に行っている。お気に入りの長い前髪を短くされたくないからだそうで。長い前髪はツマも「ふさわしくない」と思っているようで、長くなりすぎると床屋に連行されていく。
出勤後にツマの携帯からメールが届いた。
「ソースだよ、床屋に行って髪を整えてきたよ。わがまま言ってばかりで、ごめんね」
ソースらしからぬ文面に思わず「これホントにソースが書いたの?」と返信。
「そうだよ」と返ってきた。
この後自分が悪かったことをメールし、ツマ携帯経由でメールするとツマの検閲が入っていやだなあという意味も含めて「やっぱりソース個人持ちの携帯が必要だなあ」と送信したら、その後の返信はなかった・・・・・やっぱりあやしい。
人も物事も同じ状態のままではない。
子供に至っては成長するに従って変わっていくのが当たり前だ。
子供がいつまでも変わらないものだという勘違いが、子供を抑圧する原因になってしまうのかもしれない。
まだソースはすやすや眠っている。