『「空気」を読んでも従わない』を読む
「不安」についてもうちょっと知識を深めようと借りたハイデガーの新書は自分には全く読みこなせなかった。ほぼつまんだ(読んでいない)だけで返却。
さて、少し前にWebを漂ってたまたま読んだ人生相談の記事。
鴻上尚史さんがお悩み相談を受けて答えた内容がとても自然に受け入れられて、「ああ、やっぱりこの人すごい」と思った。
その鴻上尚史さんの書いた本『「空気」を読んでも従わない』を読んだ。
大きなキーワードは「世間」と「社会」。
自分の感じる生きづらさがどこから来ているのかを、芝居の演出家ならではの鋭い視点で書いている。
読んでいていろいろなことが腑に落ちる気分だった。
日本人ならではのいじめの特質、明治維新から始まる生きづらさの成り立ち、果ては宗教にまで話題が及ぶ。
先日起きた、父親がひきこもり息子を殺したという事件についても、この本を読むとその原因についていろいろ考察できそう。
自分の語彙力では到底説明しきれないので、興味のある方はぜひ読んでいただきたい。
この本は、生きづらさを感じている方ばかりでなく、自分に自信を持てないだとか、周りを気にしてしまう、という方にも読んでいただきたい。
自分が関わっていることもあるが、JWに関わっていた方もぜひ読んでほしい。
この本が、あなたの心のモヤモヤを開放する糸口になる、と思っている。
図書館で借りた本だが、買ってみたくなった。
さらに詳細なことはこの本に書いてあるとのこと。
https://www.amazon.co.jp/「空気」と「世間」-講談社現代新書-鴻上尚史/dp/4062880067
これも読んでみようと思う。
自分は元々自己愛が強い方だったが、この本を読んで「そんなに自分は間違っていないなあ」と思った。大いなる勘違いである可能性も高いのだけど。