中東書記(聖書と呼ばれる書き物)を読まない男、紙様にぼやく

本、新聞などの記事について もごもごと感想を書きつつ、どこぞのカルト宗教に取り込まれてしまった方々についてぼやいております。

「消滅世界」を読む

https://www.amazon.co.jp/消滅世界-村田-沙耶香/dp/4309024327

 

読み始めてからしばらくして、「もしかして著者はJWに関わりのある方ではないか?」と勝手な想像をしてしまった。

親からの物理的・精神的な抑圧を受けているように感じたからなのだが、まあ一般社会でも同じような親子関係はある。ただ、似たような状況にはあったのではないか、と勘ぐってしまう。

 

いわゆるセックスで子供を作らなくなってしまった近未来の話。

主人公は親から、自分がセックス(交尾)によって誕生したことをしつこく刷り込まれる。

世界はすでに人工授精が一般的になっており、男性が擬似子宮をつけて出産しようという試みも行われている。

肉体的な性交が当たり前でなくなっている世界の中で、婚姻関係とは別に恋人と肉体的な交わりを求める主人公。とはいえセックスには否定的。

著書の世界ではある意味ゆがんだ存在。

 

これ以降の詳細は記載しないが、実際の未来に本で書かれているような状況が起こらないとも限らない。男性の生殖能力が衰えた場合、国家主導で人口増加政策が行われる可能性も否定できない。

 

個人的にはこんな未来はご勘弁ねがいたい。

セックスしたければすればいいし、子供が欲しければ作ればいい。すべては自分(たち)で面倒の見られる範囲でできれば問題ない。